知性を持つものとして

昨晩は久々のシュタイナークラスでした

意識圧の同じ人が集まる場所は本当に心地のいいものです

クラスの先輩方と会うと穏やかな気持ちになります

高橋巌先生の声をきいているだけでよくわからない感動が押し寄せてきます

やはり白く光っている存在って違うんだなって再確認

 

 

そんななかでの今回の講義より

 

 

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19世紀文明が飛躍的に発展して人間の知性はそれまでよりもおおきくあがりました

 

それは文字を読めるようになることで過去の偉大な文献を理解できるようになったり自然科学が発達し治らなかった病気が治せるようになり

遠くまで旅をすることも可能になりました

 

日本でも「文明開化」により西洋文明が押し寄せてきて今までの価値観が大きく転換した時期でもあります

 

そんな時期のヨーロッパ人は知性をもったにもかかわらず植民地をつくることに必死でした

植民地にするということは富を得るために誰かの生活していた土地を奪いそこに住む人々を奴隷とすることを厭わないということです

 

 

 

この講義が行われた1910年のシュタイナーは

そういうことに必死になっている人々には『ゴルゴダの秘蹟』は理解できまいといっています

 

 

 

 

 

その時期に地下資源が豊富な中東の地もその必死さの対象となりました

 

 

 

 

大切な者や物や土地を奪われた記憶を受け継ぐものの復讐と

その現在の事情からの感情でさらなる攻撃を行うもの

どちらもが正義を振りかざします

 

 

 

今の時代は絶対的矛盾の中にいると高橋先生はおっしゃいます

 

 

その絶対的矛盾を理解した上で

安全な場所に居てどぢらが正しいかを裁く裁判官の役になってはいけない

判断とはむこうからやってくるものです

 

 

この絶対的矛盾を解決するために

もしあるとする唯一の方法は

自分より相手のことを大切だと思う愛の思想だとシュタイナーは言います

 

それは本来のキリスト意識のことです

 

 

 

 

なぜゴルゴダの秘蹟を理解できまいとシュタイナーが言ったのか

 

 

 

 

ゴルゴダの秘蹟とは愛の思想であるキリスト意識の最たる物です

それをシュタイナーの時代も現在も理解できていないと思うのです

 

 

 

現代人はこれだけのおおきな知性を持っているのに

戦争で人をたくさん殺すということを

自分たちとなんら変わらない普通の暮らしを営んでいる罪なき人々を攻撃することを

厭わないのか

今居る安全な場所からその行為は正しいと声をあげることが出来るのか

 

 

 

存在しようとする意思を相手から感じることができるのならそれを尊重することです

 

 

人は自分に対する絶対的な肯定と絶対的な否定をもつこと

そして判断をすることなく相手の立場になりきることで

人は少しキリスト意識に近づくことが出来るのではないでしょうか